ローマ グルメ&旅行ガイド:何を食べ、どこで味わうか
ローマの料理は、ごく素朴な食材を忘れられない一皿に変える街の知恵そのものです。席に着く前に何を頼むか知っておくだけで、どの食事もぐっとおいしくなります。
外せない名物
ローマっ子が誇る四大パスタから始めましょう。**カルボナーラ(carbonara)**は卵黄、ペコリーノ、グアンチャーレ、黒こしょうだけで作る濃厚なソースで、生クリームは一切使いません。**カチョ・エ・ペペ(cacio e pepe)**はさらに潔く、チーズとこしょう、ゆで汁だけ。**アマトリチャーナ(amatriciana)はトマトを加えた一皿で、トマト抜きの親戚がグリーチャ(gricia)**です。
軽く済ませたいなら、量り売りでハサミで切り分けるピッツァ・アル・ターリオ(pizza al taglio)や、揚げたてで中からモッツァレラがとろけるスップリ(supplì)を。春にはカルチョーフィ・アッラ・ロマーナ(carciofi alla romana)、ミントで煮たアーティチョークも見逃せません。締めは**ジェラート(gelato)**を一つ。蛍光色の山盛りより、金属容器に収まった店を選ぶのが本物の証です。
どこで食べるか
- トラステヴェレ(Trastevere):石畳の路地にトラットリアがひしめく人気エリア。観光地寄りなので大広場の一本裏へ。
- テスタッチョ(Testaccio):旧食肉処理場の界隈で、ローマ料理の本拠地。屋内市場に総菜の屋台が並びます。
- カンポ・デ・フィオーリ(Campo de' Fiori):朝は青果市場、夜はにぎやかな広場に。
- モンティ(Monti):中心部のおしゃれな一角で、地元客に愛されるワインバーや小さな食堂が点在。
地元流の注文術
昼食は午後1時頃から、夕食は20時より前に始まることはまれです。19時に店が空いていても不安に思う必要はありません。会計には**コペルト(coperto)というパンと席料の名目で一人いくらの料金が加わり、メニューに明記されています。家族経営のトラットリア(trattoria)**が一番素朴で本物。エスプレッソは立ち飲みカウンターで頼むと、座るより安く済みます。
一つ実用的なコツを。手書きでイタリア語だけの日替わりメニューを掲げる店も多いので、黒板をそっと撮って翻訳すれば、勘に頼らず自信を持って注文できます。好奇心を持って、ゆっくり味わってください。