リスボン グルメ&旅ガイド:何を食べ、どこを歩くか

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リスボンは、ゆっくり、たっぷり、そして少し遅めに食べる人にこそ報いてくれる街です。テージョ川を見下ろす七つの丘に広がり、色あせたタイルの路地の奥に、ヨーロッパでも過小評価されがちな美食が隠れています。その味わい方を紹介します。

外せない名物料理

ポルトガル人の国民的執着といえばタラ。一年の日数より多いレシピがあるとも言われます。まずは bacalhau à brás(バカリャウ・ア・ブラス)から。塩ダラのほぐし身を玉ねぎ、細切りポテト、半熟スクランブルエッグと和えた一皿です。クリーム焼きの bacalhau com natas や、黄金色のタラのコロッケ pastéis de bacalhau も入りやすい一品。

タラ以外なら、こちらを探してみてください。

  • Pastéis de nata(エッグタルト)——香ばしく焦げた表面とサクサク生地。シナモンをふって温かいうちに。
  • Sardinhas assadas(イワシの炭火焼き)——夏が一番脂がのって美味。
  • Bifana(豚肉サンド)——薄い味付け豚肉をパンに挟んだ、街一番の格安ランチ。
  • Caldo verde(青菜のスープ)——ケールとじゃがいも、チョリソが一切れ。素朴で温まります。
  • Ginjinha(サクランボ酒)——甘酸っぱいリキュールを小さな杯で。チョコのカップで出ることも。

どこで食べるか

雰囲気を求めるなら、旧ムーア人街 アルファマ(Alfama) へ。家族経営の食堂 タスカ(tasca) が炭火焼きの魚を出し、開いた扉からファドが流れてきます。タイムアウト・マーケット(Mercado da Ribeira)は名シェフが一つ屋根の下に集まり、便利で賑やか、ただし少し割高。碁盤の目の バイシャ(Baixa) には観光カフェの間に堅実な老舗が潜みます。そして 1837 年創業のエッグタルト本店がある ベレン(Belém) への巡礼も忘れずに。

注文と移動のコツ

タスカは小さく、現金が多い家族の厨房で、リスボンの食の本当の中心です。席に着くとパンやオリーブ、チーズが頼まずとも出てきますが、これは couvert(クーベル=前菜) で有料。不要なら断りましょう。夕食は遅く、厨房が賑わうのは夜8時か9時頃。28番のトラムは早朝か夜遅くに乗れば混雑を避けられ、急な石畳には滑りにくい靴を。

多くのタスカは翻訳のない ポルトガル語だけのメニュー なので、メニューを撮影して翻訳すると注文がぐっと楽になります。急がず、本日のおすすめを頼めば、リスボンはきっと満腹にしてくれます。